【受験勉強】

【行政書士試験】ママが3か月で合格するために使った教材一覧

こんにちは!行政書士の南部成美です。

ご訪問いただきありがとうございます。

 

行政書士試験のための教材選びって難しいですよね。

どんな試験にも、「これを選べば合格!」なんていう教材は存在しないのですが、

私は、できるだけ短期間で合格する力をつけられる良い教材を選びたい!と思い、

受験勉強を始める前、教材選びについて慎重に比較検討しました。

 

全くの法律初学者で、育児や仕事で時間があまり取れない私でも、教材選びや学習方法を工夫することで、約3か月間の学習期間で合格できましたので、

今回は、実際に使用した教材をご紹介させていただきます。

これから行政書士試験を受験される方、受験を検討されている方にとって、少しでもお役に立てましたら嬉しいです。

教材を選ぶまで

私は、以下のように考えて、最終的に通信教育の教材をメインに選びました。

  • 育児や仕事をしながらの受験勉強なので、予備校に通うという選択肢はナシ。
  • ⇒ 市販の問題集? or    通信教育?

  • 最短の学習時間で合格して早く実務や経営の勉強を始めたい。
  • 法律初学者なので0から自分で最適な市販問題集を選べる自信がない。
  • ⇒ 通信教育にしよう。(資料を取り寄せて比較検討。)

  • それぞれの通信教育会社によって特色がある。
  • ⇒目的別に組み合わせて使おう。(=自分に合うようにカスタマイズ。)

では、使用した教材を目的別にご紹介します。

左から順に、「フォーサイトのテキスト」「LECの道場」「市販の六法や判例集」です。必要なものが一目見てすぐ手に取れるように、背表紙に色をつけていました。

メイン教材

フォーサイト 基礎講座・直前対策講座

<目的>

基本知識のインプット

<レビュー>

◎とにかく講義がわかりやすい!

フォーサイトの専任講師福澤先生の講義は、易しい言葉で要点を絞って説明してくださるので、全くの法律初学者の私でも、とても理解しやすかったです。

福澤先生の講義は、わかりやすいだけでなく、楽しく聴くことができ、何より、とても温かいのです。(ぼんやりした表現ですみません(笑))

3か月という短い学習期間で合格を目指すことに、最初は迷いもあったのですが、福澤先生のお話を聞いていると、なんだか「できそう!できる!」という気持ちになってしまうので不思議です。

「できる」と思わせてくれる先生や教材にたどりつけるというのは、個人的には、実は受験勉強において一番大切なことのではないかと思います。

◎コンパクトで書き込みやすいテキスト

内容が重要な論点に絞られているため、薄く持ち運びしやすいです。私は持ち歩いて、通勤電車の中でもアプリで過去問を解きながらテキストを確認していました。

また、紙質が書き込みしやすく、余白が十分にあるため、自分が整理して覚えておきたい内容や図をテキストに集約することができます。

◎専用アプリにダウンロードしてどこでも講義を視聴できる

家事・育児をしながら、通勤しながら、いつでもどこでも「道場破り」という専用アプリで視聴できるという便利さが、私にはとてもありがたかったです。

私は2周、2倍速で聞いて全体像がなんとなく頭に入ったところで過去問を解き始めました。

 

私は、「インプット:アウトプット」=「2:8」で学習を進めていきたかったので、「最初のインプットに時間を取りすぎない」ためにも、フォーサイトの講義とテキストは最適でした。

 

◎専用アプリのチェックテストで基礎知識の定着を図れる

専用アプリで、科目別、分野別に1問1答形式のチェックテスト、確認テストに取り組むことができ、繰り返し解くことで、スキマ時間でも基礎知識を定着させていくことができます。

◎双方向型講義「e-ライブスタディ」

講義動画とは別に、「e-ライブスタディ」という双方向型の講義(1か月に2~3回)があります。今年度の試験対策的に重要な論点を中心に、問題を解いて、解説を聞くというスタイルのYouTubeライブで、視聴している受講者もチャットでメッセージを送ることができます。

2020年度の「e-ライブスタディ」は、専任講師五十嵐先生が担当されていました。五十嵐先生の説明はとても丁寧でわかりやすいです。(直前期になると福澤先生も一緒に解説されていました。)

孤独な戦いになりがちな受験勉強のなかで、講師の先生方と直接やり取りできる場があるというのは、とても励みになると思いますし、その場ですぐに質問ができるというのが良いですね。

とは言いながら、私は、子どもたちの寝かしつけの時間と重なっていたので、リアルタイムで視聴できたことは一度もないのですが(笑)、動画も資料も後から見られるので、復習にとても役立ちました。

 

△ 法律学習経験のある方には少し物足りないかも?

フォーサイトのよくない点はあまり思い浮かばないのですが、既に学習経験のある方の場合は、もしかすると、伊藤塾やLECのように、もう少し細かい内容まで扱っているテキストの方が、物足りなさを感じないかもしれません。

でも、初学者の私にとっては、フォーサイトの講義、教材は理解しやすく、選んでよかったです。

こちらが、フォーサイトのテキストの書き込み用ページです。各単元に、書き込めるページがついています。

汚い字をさらしてすみません💦

 

方眼タイプのメモリなので図も描きやすいです。

私は、受験勉強においては、「整理するためだけのノート」は作らない派で、

どうしても図にまとめて残しておいて何度も見返したいときは、テキストに直接書き込みたいので、

軽いうえに書き込みしやすいフォーサイトのテキストは、本当に使いやすかったです。

サブ教材

資格の大原 過去問アプリ

<目的>

過去問演習のため

<レビュー>

◎資格の大原の受講生でなくても、無料でダウンロードできる。(問題は別途購入要。

ネット環境がなくてもできる。

スキマ時間に、1問ずつでもできる。

◎自分の正解率や回数に応じて取り組みたい問題を選択できる。

 

2020年度版ですが、実際に私のスマホの画面を見ながらご紹介したいと思います。

2020年度版はこんなアイコンでした。

 

アプリに入ると、入り口が科目別に分かれています。

 

たとえば「行政法1」に入ると、こんなふうに出題条件を選択できるようになっています。

 

難易度、出題形式、正解率など、細かく設定することができます。

 

「開始」ボタンを押すと問題が始まり、自分の正解率や回数が更新されていきます。

 

私は、育児と仕事で座学の時間が多く取れなかったので、過去問の択一問題の演習は、このアプリでスキマ時間に繰り返しました。

通勤時間やお昼休憩時間に解いて、間違えた問題については、持ち歩いていた条文やフォーサイトのテキストを見直しました。

全問、3回連続正解するまで解きました。何度やっても間違える問題はあるので、問題によっては20回以上解いた問題もあります。

座学できる時間は模試や記述式問題、判例の確認などのために使いたかったので、択一問題の過去問演習をスキマ時間で進められるこのアプリは、本当に重宝しました。

スキマ時間の効果的な活用については、別記事に書かせていただいますので、もしよろしければこちらもご覧いただけると嬉しいです。

LEC 東京リーガルマインド 道場(横溝講師)

LEC 東京リーガルマインドの、コース生でなくても受講できる「講師別オリジナル道場」の中から、私は、横溝先生の下記3つの講座を受講しました。

  • 行政法16点アップ道場
  • 民法20点アップ道場
  • 一般知識8点アップ道場

<目的>

知識の整理と得点力アップのため

<レビュー>

重要論点の整理とアウトプットができる。

過去問演習などである程度 基礎知識を身につけた後に、最重要論点の整理とアウトプットの練習のために使いました。

専用アプリにダウンロードしていつでも講義を視聴できる

いつでもどこでも視聴できたので、通勤時間や家事・育児しながらでも視聴でき、助かりました。

試験での得点力アップに直結する

過去問演習だけでは不十分だった得点力を、引き上げることができました。自宅受験の模試を全部で8回受けたのですが、この道場を繰り返せば繰り返すほど、模試の得点が上がっていき、実力がついているのが感じられました。

一般知識対策を時短できる

一般知識問題は、6問以上正解しないと足切り不合格になってしまうので、重要ではあるのですが、あまり時間をかけても、どれだけ得点に結びつくかどうかが不透明なので、私は、「勉強時間は短縮したいけれど、足切りになるのは怖い」と思っていました。

横溝先生の「一般知識8点アップ道場」は、ネットの口コミで評判が良かったので受講してみたのですが、本当に内容が濃いうえに、コンパクトに重要な点がまとまっていました。

私は、フォーサイトのテキストと横溝先生の「一般知識8点アップ道場」で勉強して、本試験の一般知識分野では満点(56点)が取れました。

2020年度の行政書士試験「一般知識」の政治・経済・社会分野(問47~54)の8問のうち、4問が横溝先生の「一般知識8点アップ道場」第2分冊から出ました。(すごい的中率だと思います!)

これについては、詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思います。

 

△ 講義動画のダウンロードに回数制限と期限がある

悪い点というより受講する際の注意点なのですが、ダウンロードできる回数の制限と、ダウンロードした動画の閲覧可能期間の制限があります。

出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集(2020年度版)

私が、市販の問題集で使用したのはこの1冊だけでした。

タイトル:「2020年度版出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」(合格のLEC)

<目的>

  • 基本知識の理解と正確性を深める
  • 記述式・多肢選択式対策

<レビュー>

択一問題に必要な基本知識の確認もできる

1周解いただけでも基本知識の理解を深めることができる

私は、この問題集に関しては、どちらかというと記述式・多肢選択式の対策より、基本知識の理解と正確性を高めるために使いました。

「記述式以外の問題だけで合格点180点を超える」ことを目標にしていましたので、記述式対策にはあまり時間をかけず、部分点狙いで対策しました。

その分の時間を基本知識の定着のために使い、本試験では、記述式以外186点+記述式32点=218点でした。

そのため、この問題集に関しては、軽く2周解いただけですが、それでも十分、択一問題でも必要な知識の理解を深めるのに役立ちました。

 

△ 少しマイナー論点も入っているので、短期合格を目指す場合は、自分で取捨選択しながら解いた方が良いかも?

 

2020年度版出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集の活用法ページ

 

令和2年度の本試験の記述式問題に関して、詳細を別記事で書いておりますので、よろしければこちらもご覧いただければ幸いです。

模擬試験

模試は、下記の8回、すべて自宅受験で受けました。

<伊藤塾>

  • 公開模擬試験 中間模試
  • 公開模擬試験 最終模試

<LEC 東京リーガルマインド>

  • ファイナル模試
  • 厳選!直前ヤマ当て模試

<フォーサイト>

  • 過去問講座 模擬試験 (基礎レベル)
  • 過去問講座 模擬試験 (本試験レベル)
  • 模擬試験講座 模擬試験 (基礎レベル)
  • 模擬試験講座 模擬試験(本試験レベル)

<目的>

  • 今年度の各予備校の予想問題と周辺知識を完璧にマスターする
  • 自分の弱点を確認し補強する
  • 本試験での解く順番と時間配分を決める

<レビュー>

予備校によってレベル感が異なる

複数の予備校の模試を受けると、様々なレベル感、予想問題に触れられて、良い練習になりました。

私の感じた難易度としては、易しい順に、「フォーサイト」→「LEC 東京リーガルマインド」→「伊藤塾」で、「伊藤塾」が本試験の難易度に一番近かったように思います。

何度も繰り返すことで周辺知識も定着させることができる

周辺知識まで確認しながら何度も繰り返すことで、知識が確実に定着します。

模試は、受けるだけで終わりでは意味がないと思い、私の場合は、1つの模試につき3回ずつ繰り返し解きました。

模試の活用についての私の反省点は、本試験と同じ3時間を“通して”解く練習をしなかったことです。

早朝とスキマ時間に学習していたため、本番までに「3時間」というまとまった時間が取れなかったことが理由なのですが、それが一因で本番の時間配分に失敗しました。

これについては、詳しくは別記事に書かせていただいていますので、もしよろしければこちらもご覧いただければと思います。

 

その他参考書

その他、問題集以外で使用した市販の参考書はこちらの3つです。

行政書士 試験六法

タイトル:「行政書士 試験六法 2020年度版(早稲田経営出版)」

<目的>

条文学習のため

<レビュー>

試験で必要な条文はこの1冊に全て含まれている

行政書士試験対策としては、六法はこの1冊で十分です。

 

△本当はもっとシンプルなのがほしかった

すみません、これは、この六法の問題ではなく、完全に私の好みの問題なのですが(笑)、本当は「条文のみ」「横書き」の、過去問や色分け等が入っていないシンプルな条文集が欲しかったんです…。私の探し方が悪いのか、見つけられなかったのですが。

私はこの行政書士試験六法の一部のページだけを切り取って、このように穴を開けてリングでまとめ、常に持ち歩いていました。

切り取って持ち歩いていたのは、「行政手続法」「行政不服審査法」「行政事件訴訟法」「行政代執行法」「国家賠償法」「内閣法」「国家行政組織法」と「民法の一部」でした。これで厚さ1cmほどにおさまるので、かさばらないです。

通勤時間などのスキマ時間にアプリで過去問を解きながら、リングでまとめたこの条文集とフォーサイトのテキスト(薄くて持ち運びやすいです。)で確認するようにしました。

今年こそ行政書士!試験にデル判例

タイトル:「今年こそ行政書士!試験にデル判例 2020-2021年度版」(西村和彦)

<目的>

重要論点の判例の確認

<レビュー>

試験対策的に必要な判例はほぼカバーできる

私は、短期合格を目指していたので、最初は、判例集を使わずに学習することも検討しました。気になることを調べ始めると、ついつい深みにはまってしまう性分なので、どうしても気になった判例だけをインターネットで確認する程度にしようかなと思っていました。

でも、結局どれも調べてしまうので、いちいち検索していると逆に効率が悪く(笑)、この1冊を買ってからは、判例の確認がラクになりました。

また、判例の論点がわかりやすくまとめてあるので、理解を深めるのにとても役立ち、使ってよかったです。

 

ここだけ押さえる!会社法のきほん

タイトル:「ここだけ押さえる!会社法のきほん」(神田秀樹)

<目的>

会社法の全体像の把握

<レビュー>

法律初学者にもわかりやすい解説

私は、全くの法律初学者で、特に会社法に関しては、最初はそもそもの仕組みが理解できなかったので、その状態で学習を進めても効果は上がらないと思い、この本を買いました。

本当にタイトルの通り、押さえるべき会社法の基本と全体像がわかりやすく解説されています。

この本を一通り読んで、全体像を把握してから学習を再開したら、テキストの解説もスッと頭に入ってくるようになりました。

 

 

まとめ

私が使用した教材や参考書を目的別に表にまとめましたので、お読みいただいている皆さまのお役に立てましたら幸いです。

目的使用した教材・参考書
インプット(メイン教材として)フォーサイトの基礎講座・直前対策講座
過去問演習資格の大原の過去問アプリ
知識の整理と得点力アップLEC 横溝講師の道場(行政法・民法・一般知識)
記述式・多肢選択式対策

基本知識の理解と正確性を深める

「2020年度版出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」(合格のLEC)
条文学習や判例の確認など「行政書士 試験六法 2020年度版(早稲田経営出版)」

「今年こそ行政書士!試験にデル判例 2020-2021年度版」(西村和彦)

「ここだけ押さえる!会社法のきほん」(神田秀樹)

 

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